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クリスマス
俺はクリスマスなんて、大嫌いです。
何故いきなりこんな話かと言うと、
昨日チャットでクリスマスについての幸せな話を聞いてしまったからです。
正直彼らが憎いです。
去年のクリスマス直前、俺は法子(仮名)という、女子高生の彼女がいました。
いつも彼女が出来たりするのは、バレンタインなどのお祭り的な時期を逃した時機だったので、
正直、かなり楽しみにしていました。
初めての彼女と過ごすクリスマス、最高です。最高だと思っていました。
電車で彼女を迎えに行き、俺の部屋へ向かいました。
電車の中では手を繋ぎ、
彼女は「ホワイトクリスマスになるといいね。」と俺に言いました。
家に着き、部屋に入ります。すると、突然彼女は無口になりました。
そしておもむろに口を開きました。
法子「ヒロユキさん、別れましょう。」
はぁ?
正直理解出来ません。
電車の中では「ホワイトクリスマスになるといいね。」なんて言ってた奴がいきなりの発言です。
理由を聞いてみるものの、俺を死に向かわせるに充分な言葉ばかりが出てきます。
法子曰く
『彼氏のいる友達が羨ましかったから。』
『状況に流されて。』
『本当は好きじゃなかったの。』
その日、ホワイトクリスマスになりました。
血の色に染めてやりたい気分でした。
何もする気が起きなかったのでふて寝をしました。
そしてふと目を覚ますと、もう深夜になっていました。
テレビの電源をつけっぱなしだったことに気付き、画面を見ると、「明石屋サンタ」がやっていた。
電話掛けました。
これすら繋がりませんでした。
…話はまだ終わりません。
その三日後、携帯に非通知で電話が掛かってきました。
俺「はい、もしもし」
?「もしもし、お前か?ヒロユキって奴は。」
若い男の声です。いきなり下の名前を知られています。
俺「そうだけど、誰?」
?「○□っていう族の鈴木っていうもんだけど・・・」
一般人の俺は、族の事なんて知らないし、鈴木という人間も知りません。
鈴木「お前、クリスマス前に女の子と会ったな?」
嫌な事を思い出させてくれます。忘れようとしてたのに。
残念ながら法子以外にいません。
俺「会ってたけど、それが何か?」
鈴木「お前、そのこの子の事、犯しただろ。」
…ヤバイですこの人。
いきなり電話掛けてきておかしな事言ってます。
しかし。
最低な事に、彼はどうやら法子の友人で、本人に直接聞いて電話を掛けてきたそうです。
本当にいきなりの奇襲です。
奴は族を送り込もうとしています。
どうやら本気で嫌われていたようだ。
何とか鈴木君には事情を話し、信用を得る事に成功。
族の襲撃は回避しました。
しかし甘かった。
鈴木君情報。
法子の話を鵜呑みにし、共通の友人であるRというヤクザがキレているそうです。
とりあえず突っ込んでいいですか?
どんな友人なんですか?
そのキレたRというヤクザは、どうやら俺を訴えるそうです。
『五百万はふんだくってやる』
と、息巻いているそうです。
どうやら俺は最初からハメられていたようです。
間違いありません。
こいつら美人局です。
最初から付き合っていた法子とR、俺を恐喝して金を取る。
こういう筋書きでしょう。
鈴木君も共犯のようです。
結局、法子とそのヤクザに会う事になり、待ち合わせの日時を決めました。
無視を決め込もうにも、法子は自宅を知っています。
もう逃げられません。
元旦。
ヤクザと待ち合わせる俺。
降りしきる雪がとても冷たい中、三時間待ちました。やっと二人が着いた。
二人じゃなかった・・・。
7人の取り巻きを従えたRと話をし、何とか騒動も終わりました。
俺は何も法を犯していない為、金もとられる事もなく、体も無事でした。
ただ、一言だけ書くとすれば、、、。
丈夫な体で本当に良かった。
…痛っ!
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