その夜、婚約者の元へと急ぐマリアは、森の中を走って
いた。 暗い中、足元に注意しながらも彼女は走った。
しかし突然、彼女の視界を光が覆った。
オレンジ色の光を背にして、現れたのは人型の生き物。
生き物は天使ガブリエルを名乗り、早口で言う。
「オメデトウ、メグマレタヒトヨ。 『シュ』ガアナタトイッショダ!」
(ルカ書1・28)
手術台に横たえられたマリアは、覗き込む顔に畏怖を
覚えたが、ふと気が付くと家におり、妊娠していました。
こんなエピソードが残っています。
身重のマリアが、同じく身重の親戚の家で挨拶すると、
相手のお腹の子供は超音波で激しく痙攣しました。
やがて産まれたキリストは、良く出来たロボットです。
生後約30年間のキリストは、マリアの夫の家業である
大工をしていたと思われていますが、実際は、何をして
いたのか定かではありません。
しかし、ある日突然布教活動を始め、日常会話をそつなく
こなし、貧しい労働者の心を救い、悪魔を払い、それまで
怒れる神だったヤハヴェを、愛の神として広めるように
なりました。
死んだ弟子を蘇らせる事さえしたキリストは、かなりの
高性能でしたが、弟子の裏切りにより、ローマ帝国への
反逆罪で捕らえられ、処刑される事になりました。
最後の時にキリストは、こう叫んだと言われています。
「おお神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか。」
−−−プログラムエラーです−−−
いつかまた、救世主が復活する事を信じ、もしくは、
一度復活したとするのが、後のキリスト教です。
復活は
あるのか、もしくは、あったのでしょうか。
いつか、きっと。
−−−プログラムを再起動しました−−−
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