面接試験
つい先週辺りから、俺の巡回しているサイトが次々と休止宣言を出した。 理由を見てみると受験勉強を始めるらしい。 そうですね、もうそろそろ勉強しないといけない時期になっているんですね。 俺も今現在大学生なので、一応大学受験経験者だ。 なので今回は俺の受験の経験を語るので、受験に対しての教訓として欲しい。 あれは一昨年の事。 俺は大学受験を受けに、今現在俺が通っている大学に行った。 試験内容は面接試験。 俺の態度と話の内容に合否は掛かっている。 十人程の受験生が一斉に受験の教室に入っていき、 俺は最後に部屋へと入った。 試験官は五人。 これから俺の話術によって、この部屋は加熱する。 入ってきた順番に質疑応答がされていく。 「君の長所・短所は?」とか「将来なりたいものは?」などの、 差し障りのない質問ばかりだ。 そして最後に俺の番が回ってきた。 俺は最後だったので他の受験生の質問が聞け、自分の答えも決まっていた。 しばらく当り障りの無い質問が続いた後、遂にその質問はやってきた。 試験官「君の趣味はなんですか?」 俺は答えた。 「ボディービルです。」 一瞬にして変わる空気。 周りの全ての人間から『突っ込みたいオーラ』が漂ってきます。 慌てふためく試験官。 きっとこれまでこんな答えは聞いた事がなかったんだろう。 試験官「な、なるほど。どれ位続けているのかな?」 俺「はい、三年程やっていて、今は指導員をしています。」 部屋の空気はもはや異常なものになっています。 笑いを堪える受験生。 そう、他の人の面接中に笑ったりしては、合格は絶望的です。 彼らは今、その岐路に立っている。 五人中三人の試験官は、壁を見ながらなにかと戦っています。 何故か素敵な笑顔を浮かべながら質問を続ける試験官。 試験官「では、今はどれ位の重さを持てるのかね?」 俺「はい、ベンチプレスで110kg程度です。 まだまだ重いものを持てるようになりたいです。」 それからトレーニング方法について延々と質問され、最後の質問になりました。 試験官「君は将来何になりたいですか?」 その質問に、何を期待しているのか。 先ほどまでの空気にピリピリとした緊張感が混じる。 俺「はい、将来は保育士になりたいと思います。」 真剣にそう答えた瞬間。 堪えきれなくなった受験生の一人が笑ってしまいました。 しかし試験官は特に注意する事もなく、俺の面接試験は終わりました。 一人蹴落としてやりました。 最終的に俺の面接時間は一番長く、試験官が興味を持ったのは一目瞭然。 俺は勝負に勝った。 数日後、不合格を告げる書類が送付されました。 浪人決定。 ちなみに俺と同室になった者も全て落ちました。 結論。 面接試験、正直者は落ちます。
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